食品メーカー内定者(2025年卒業見込み)
先輩プロフィール
・M.K先輩
・東京外国語大学 文系(25卒)
・2025年4月食品メーカー入社予定
・その他の内定先企業:カルビー、森永製菓、ヤマザキビスケット、八海山醸造グループ、焼津水産化学工業、伊藤忠食品
就活のスケジュール
就活中の悩み、乗り越え方
悩んだのはESですが、ダントツで自分の苦手分野でした。文章能力はあまりないと自覚があったのですが、大学での経験が多過ぎて、何をどのように絞ってESに書けば良いのか、限られた文字数の中では全てを伝えきれず、深く考え過ぎてしまって自分の強みを伝えることがあまりに難しく、悩みました。
このESに対して乗り越えた方法としては2段階のステップがありました。まず1段階目に取った方法は、つな道場のメンター制度でパートナーになった方や全く異なる業界の選考に進む部活の同期にESを見てもらったり、添削してもらったりして、自分の伝えたいことが伝わっているかを客観的に確認していきました。様々な意見は貴重で、自分だけでは気づかなかった視点を知るいい機会になったのですが、ただ同時に周囲からの添削やアドバイスが入るたびに自分らしさだったり、自信を失っていることにも気づきました。そして添削してもらったとしても、企業によっては全くそのESが通らない場合もあったので、周囲からのアドバイス通りにしたからといっても必ずしもそれが正解なわけではないのだと感じました。
そして2段階目では、本選考前に「どうせ落ちるなら自分の書きたいように書いた方がスッキリする」という考えに至り、自分が納得する文章で出来る限り綺麗にまとめるようにしました。その結果、ESも順調に通過するようになり、思い悩んでいたESへの課題は克服できたのだと思います。
就活で嬉しかったこと、楽しかったこと
ESに自信がなかった反面、無事通過した時は次の面接に対して「絶対に通過させる!」と根拠のない自信を持っていました。面接場面では自分が考えていることをしっかり伝えていこうと準備していましたが、これは面接官にもバッチリ伝わっているな、と手応えを感じた時にはとても嬉しかったです。そういった場面では面接官と話すこと自体も楽しんでいました。
そして他の就活生もおそらく同じ意見ではあると思いますが、選考が通過した時だったり、内定連絡が頂けた時は本当に嬉しかったです。
食品業界ならではの対策
対策は3つありました。
1つめはYahoo newsで食品業界や飲食に関わるキーワードをフォローして常に業界に関する最新情報を集めていたことです。こちらはつな就事務局の方と相談する機会があった時に教えていただいた方法でした。
2つめは企業ごとにどんな商品を提供しているのかを意識していたことです。特に面接前は各企業のラインナップ商品をマークし、その企業のヒット商品やこだわりなどに注目して頭に入れていました。
3つめは自分の好きなジャンルの食べ物は何かを常に意識していたこと、最近行って良かったご飯屋さんを自分の中で更新し続けていたことです。これは24卒の先輩から頂いたアドバイスで絶対意識しておいた方が良いと言われました。実際、面接場面で「最近行った美味しいご飯屋はありますか?」「留学して、結局どの国のご飯が好きですか?」という風に、ご飯にまつわる話が多かったという印象でした。なので常に自分の興味、好きなものへのアンテナを持っておいて良かったと実感しています。
つな就の活用法
つな就の活用方法としては大きく2つあります。
1つめはつな就のセミナーやイベントには絶対参加するようにしてきました。これは、私が食品業界一本で見ていたから、できるだけ多くの食品メーカーや卸に出会いたいと思っていたからです。就活を進める上では食品業界に特化していたつな就は無条件で全てのイベントに参加していました。
2つめは先輩たちのESが集まっているESゼミを活用しました。何度も見返してこの企業にはこういうESが通っているのか、と研究してきました。他の就活サイト、例えばマイナビやリクナビ、ワンキャリアにもESは載っていますが、ESゼミは食品業界に特化したESが多く、すごく活用しやすかったです。
それに、ESの内容や先輩インタビューを読んでいくと、つな就の先輩たちは食品業界を重点的に就活されているという印象を受けて、他のサイトと比べると内容にレベルの違いを感じました。他のサイトで紹介されているESや先輩のお話は、業界問わず数多くの企業を受けてきた中で食品企業もその中の1つで、提出したら通過した、というような感じが伝わってきました。食品業界に集中して取り組んでいたつな就の先輩たちのESやお話は私のような食品だけを志望している者にとって非常に参考になりましたし、精度の高い、一歩踏み込んだ内容や情報を得ることができたと思います。
内定獲得の理由
「チャレンジ精神」、「タフさ」、「明るさ」、の3点が評価してもらえたと思います。これら3点については留学と部活動の経験を通して伝えていったのですが、選考場面では「この人はこういう学生時代を過ごしてきたからこれら3点の要素が身についたのだろう」と納得して感じてもらえる様にしていきました。1つ1つの発言は具体的なエピソードを交えて、そしてその経験を通して私がどんな考えを持っているのかを相手にイメージしやすい様に話していきました。
私は面接をあまり固く捉えておらず、ただ単に目上の社会人との会話の1つとして、自分がこれまでしてきたことをそのまま正直に話す場と思って臨んでいました。どんなに取り繕ってもボロが出ていくものですし、自分の経験を実際よりも大きく伝えた所で相手に結局届かないのでは、と思いました。むしろ、まだ社会人としては未熟で今後直さなくてはならない部分が選考場面で見えてしまったとしても、学生らしさが残っていて自分らしいキャラクターが伝われば、それに合う企業からは評価につながると信じて取り組んでいきました。
就活を頑張る後輩へ応援メッセージ
就活は「運と縁とタイミングの3拍子」だと思います。どれだけ一生懸命取り組んでも、縁がある企業、縁がない企業と出てくるものです。例え自分にとって志望度の高い企業と縁がなくても、そういった時は「こんな逸材を逃しちゃってもったいない」くらい強気に思いながら就活を突き進めたらいいと思います。
そしてそんな中、新卒という枠で就活ができるのは人生で今だけです。年齢や価値観が異なる方達との出会いや話をする良い機会と捉え、その機会を最大限活かすために自分自身についてしっかり考え、どの様に生きていきたいのかをとことん考える贅沢な時間にしていただきたいです。やりたいことを模索して、最大限努力していけば、縁のある企業と必ず出会いがあります。周りと比べずに、今できることに全力を注げばきっとうまく行きますよ!